努力的読書日記 本好き人生37年
ほぼ1万冊を読んだ本好きが書く「引用&感想」

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死に対する諦観

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引用 下巻 P253

 キズキが死んだとき、僕はその死からひとつのことを学んだ。そしてそれを諦観として身につけた。あるいは身につけたように思った。それはこういうことだった。

「死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるのだ」

 たしかにそれは真実であった。我々は生きることによって同時に死を育んでいるのだ。しかしそれは我々が学ばねばならない真理の一部でしかなかった。直子の死が僕に教えたのはこういうことだった。どのような真理をもってしても愛するものを亡くした哀しみを癒すことはできないのだ。どのような真理も、どのような誠実さも、どのような強さも、どのような優しさも、その哀しみを癒すことはできないのだ。我々はその哀しみを哀しみ抜いて、そこから何かを学びとることしかできないし、そしてその学びとった何かも、次にやってくる予期せぬ哀しみに対しては何の役にも立たないのだ。




 死って難しいと思います。大切な人を亡くした時に

「時間が解決してくれますよ」って言われても何の助けにもならないし、

「皆そうやって生きているんです」って言われても・・・・・。

そういう哀しみを背負って生きている人がたくさんいることを知って生きていけばいいんだと思います。

それぞれの事態に対して、これが正しいという唯一の正解なんてないんですけどね。だからずっと哀しむ人もいるし、早々元気になる人もいる。どちらが正解とかはない。

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ノルウェイの森(上) 村上春樹
この本の評価:★★★★☆(amazonの評価です)
オススメの理由:賛否両論激しい作者さんの作品ですよね。先日1Q84を読んで(1と2だけですが)、やはりよく分からず。ただノルウェイの森を最初に読んだのは中学2年か3年の冬でした。クリスマスカラーでとてもキレイな本でした。そしてよくわかりませんでした。大人になったらわかるのかな・・・と納得しました。そして再度読んでみて、感想はこういう現実もあるよな・・と。そして著者の素晴らしさはその洞察力なのかなと思いました。小説の中に多くの学びがあるような気がしました。多くの方が昔読んだと思いますが、再読をオススメします。
オススメの対象者:一度読んだ方。2度目は2度目の楽しさが生まれるかもしれません。

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理解なんて求めない

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引用 下巻 P127

「俺とワタナベの似ているところはね、自分のことを他人に理解してほしいと思っていないところなんだ」と永沢さんが言った。「そこが他の連中と違っているところなんだ。他の奴らはみんな自分のことをまわりの人間にわかってほしいと思ってあくせくしてる。でも俺はそうじゃないし、ワタナベもそうじゃない。理解してもらわなくたってかまわないと思っているのさ。自分は自分で、他人は他人だって」




 わかってほしい、わかりたい、こういう人間関係の欲求に関して、永沢さんが自分で「理解してほしいと思っていない」と言っていながら、永沢さんが他の人をさもわかった風に言っているところが、変なんですけどね。

 分かり合いたいけれども分からないものという現実を認識している、していないで、生活の楽さは違いがあると思いますが、この永沢さんのように斜に構えるスタイルは、若者特有の感性なのかな?


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要領の良い子

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引用 下巻 P12

「私もかなり音楽的な勘はある方だとは思うけれど、その子は私以上だったわね。惜しいなあと思ったわよ。小さい頃から良い先生についてきちんとした訓練受けてたら良いところまでいってたのになあってね。でもそれは違うのよ。結局のところその子はきちんとした訓練に耐えることができない子なのよ。世の中にはそういう人っているのよ。素晴らしい才能に恵まれながら、それを体系化するための努力ができないで、才能を細かくまきちらして終わってしまう人たちがね。私も何人かそういう人たちを見てきたわ。最初はとにかくもう凄いって思うの。たとえばものすごい難曲の楽譜を初見でバァーッと弾いちゃう人がいるわけよ。それもけっこううまくね。見てる方は圧倒されちゃうわよね。私なんかとてもかなわないってね。でもそれだけなのよ。彼らはそこから先には行けないわけ。何故行けないか?行く努力をしないからよ。努力する訓練を叩きこまれていないからよ。スポイルされているのね。下手に才能があって小さい頃から努力しなくてもけっこう上手くやれてみんなが凄い凄いって褒めてくれるものだから、努力なんてものが下らなく見えちゃうのね。



 天才でも努力がなかったらダメってことですかね。この見解、これはそのまま村上春樹さんの見解だと思います。こういう人間観察、洞察、そういうのが凄いんだろうなって思います。

 例えば、この文章を読んで「ふんふん、なるほど、そうだねぇ」と思いますが、これをこのように文章で説明できたか?と言われると、さすが、才能。

 金メダル取ってから「俺は◯◯が金メダル取るって分かってた」という風なのは、かっこ悪いですね。

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わかるかな、この女心

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引用 P160

「違うわよ。いくら私でもそこまでは求めてないわよ。私が求めているのは単なるわがままなの。完璧なわがまま。たとえば今私があなたに向かって苺のショートケーキが食べたいって言うわね、するとあなたは何もかも放りだして走ってそれを買いに行くのよ。そしてはあはあ言いながら帰ってきて『はいミドリ、苺のショートケーキだよ』ってさしだすでしょ、すると私は『ふん、こんなのもう食べたくなくなっちゃったわよ』って言ってそれを窓からぽいと放り投げるの。私が求めているのはそういうものなの」

「そんなの愛とは何の関係もないような気がするけどな」と僕はいささか愕然として言った。

「あるわよ。あなたが知らないだけよ」と緑は言った。「女の子にはね、そういうのがものすごく大切なときがあるのよ」

「苺のショートケーキを窓から放り投げることが?」

「そうよ。私は相手の男の人にこう言ってほしいのよ。『わかったよ、ミドリ。僕がわるかった。君が苺のショートケーキを食べたくなくなることくらい推察するべきだった。僕はロバのウンコみたいに馬鹿で無神経だった。おわびにもう一度何か別のものを買いに行ってきてあげよう。何がいい?チョコレート・ムース、それともチーズ・ケーキ?』」

「するとどうなる?」

「私、そうしてもらったぶんきちんと相手を愛するの」




 さすがに窓から放り投げはしないけど、ミドリの言うこと、かなり賛同できます。

・・・・・・・って、こう書くと、世の男性は衝撃なんだろうなぁ。でも女性ってそんなもんだと思うのですよ。

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時の洗礼

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引用 P66

 永沢という男はくわしく知るようになればなるほど奇妙な男だった。僕は人生の過程で数多くの奇妙な人間と出会い、知り合い、すれちがってきたが、彼くらい奇妙な人間にはまだお目にかかったことはない。彼は僕なんかはるかに及ばないくらいの読書家だったが、死後三十年を経ていない作家の本は原則として手にとろうとはしなかった。そういう本しか俺は信用しない、と彼は言った。

「現代文学を信用しないというわけじゃないよ。ただ俺は時の洗礼を受けていないものを読んで貴重な時間を無駄に費やしたくないんだ。人生は短かい」




『時の洗礼』という言葉、納得しました。私が一番読み返した本は多分「風とともに去りぬ」なのですが、これはマーガレット・ミッチェルが1936年に出版した本で文庫で5冊あります。その後、1991年A・リプリーの著作として続編「スカーレット」が文庫で4冊、出版されています。

 私が読んだ時点で、すでに出版から50年を経過していたわけです。そのように考えると長期間に渡って売れ続ける作品には、長期間に渡って支持される何かがあるということです。

 そしてこのノルウェイの森も現時点で出版から20年以上が経過して今に至っています。

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yossy

Author:yossy
千葉市在住の30代です。子供の頃から読書が好きで好きで好きで好きで、無人島に行くなら書店を持っていきたいです。

幼少期の読み聞かせから、童話、名作、コミック、ビジネス書、フィクション、月刊誌、オヤジ系雑誌まで何でも読む活字中毒です。本がないと眠れません。

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