引用 P51
「Teaching」と「Education」
日本の学校で先生が教えるのが前者です。一方的に上から下へ知識を伝達し、教える人が「Teacher」です。
アメリカ社会で感じたのは、「Educator」の要素が強いということ。「Education」には「可能性を引き出す」というニュアンスがあります。優れたリーダーには、その達人が多く見られます。
日本人の多くはTeacherとしての能力はあっても、Educatorとしての能力は開発されていないと思います。そもそもEducatorだった先生が思い当たらない。
知らない手法は分からないし、知らない世界は想像もつかないです。だからできなくて当たり前。
最近はコーチングなどと言って、相手の考えを引き出すというのが管理職の必須能力みたいに言われていますが、今まで「リーダーシップ!!!」って言われていて、急にそんなこともできないし。
まずは聞くことですね。聞くことから始めましょう。お客様の話を聞く、部下の話を聞く、仲間の話を聞く、上司の話を聞く(笑)。
今日ミーティングで話したのですが、新しい管理者の定義を作ってみました。
「お客様のために、観察し、解決する人」です。
決して自分のためではなく、お客様に繋がらないことはやらない。ぱっと見て、安易に判断するのではなく、きちんと観察すること。観察は熟考につながります。チラ見ではない。単純な視野だけではなく、時間軸も持って観察する。観察しないと解決できないですしね。
で、解決するっていうのが難しくて、案外解決じゃないことをやってしまいがち。
「解決する」≠「怒る」「注意する」「指摘する」「自分がやる」「報告する」「困る」「日報に書く」「ストレスを溜める」「見なかったことにする」「解決しておいてねと伝える」「忘れる」・・・etc.
例えば、アルバイトさんが提出する書類にいつも不備があって、何度もやり直しが起きている。この時に大抵の人がとる方法として、
①アルバイトさんにメールで注意する
②アルバイトさんに口頭で注意する
③アルバイトさんの上司である社員に注意する
④自分の上司に「こういう状況なんですよ」と報告する
だいたい、こういう方法で、これは「解決」ではなく「対処」という仕事になると思います。
そうではなくて、こんなに間違えるというのはフォーマットに問題があるのかもしれないということに気づいて、フォーマットにわかりやすい記入例を添付して渡すとか、フォーマット自体に注意事項を記載する、フォーマットの最後に自己チェック表をつけてアルバイトさん本人が確認してから提出するようにする、アルバイトさんが記入したら店長がチェックしてから提出されるような流れにする等、根本にアプローチすることが一番得たい結果が得られる=「解決」につながるのだと思います。
私も解決できる人に成長したいです。
私も!俺も!という方、応援お願いします。