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努力的読書日記 本好き人生37年
ほぼ1万冊を読んだ本好きが書く「引用&感想」

光源氏

引用 P178

 「源氏物語」は原文そのものが面白いが、とくに印象深かったのが、光源氏の人となりだった。

 世の中では、光源氏というと、とんでもない女たらしのように言われているが、けっしてそうではない。誠実な男性である。どんな振る舞いにおよぼうと、本人には浮ついた気持ちがまるでないことは、私にとって面白い発見だった。

 例えば、源氏には頭の中将という友人のような家来のような同僚がいるのだが、末摘花の章では、この二人が常陸の宮の姫君を争う。このお姫さまが美人かどうかもわからないのにである。

 結局、源氏が勝って、このお姫さまのもとに通うようになるが、夜は真っ暗なもので、相変わらずお姫さまの顔がわからない。ところが何回目からの朝、帰り際に雪明りでふっと見たら、末摘花の花のように鼻の赤い、とてもみにくいお姫さまだった。

 普通だとそこでパッと見捨ててしまうと思うのだが、源氏はそんなことはしない。

 源氏はみにくいお姫さまをかわいそうに思い、経済的にも豊かでない様子に同情して、衣服や生活用品など細々と世話をしてあげる。しかし、源氏自身が不運にみまわれ、都を離れて須磨に下る事件もあり、何年も音信不通のときを過ごしてしまう。

 やがてあるとき、源氏がたまたま常陸の宮の姫君の家の前を通ったら、草ぼうぼうに荒れ果て、お姫さまもすっかり年を取っている。その様子を見て、源氏はそのあとの老後の世話をしてあげたのである。自分の住まいがある二条院に引き取って経済的に何の苦労もないようにしてあげた。そういういいところのある男性だから、けっして源氏が浮ついているということはないのである。






 光源氏の女好きな様子を苦々しく思っていた私は「紫式部って本当は男なんだ、そうじゃなきゃ源氏物語のストーリーが思いつかないだろう」とか紫式部男性説まで考えていました。
 
 でもそれにしても女好きすぎる。それと前半の女取っかえ引っかえ状態から考えると後半は若干暗くて、別人が書いた説も根強いですよね。

 ただこのように捨てない光氏は確かにいい男だと思います。

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コメント

男の人は本来女たらしですからwがまんしてるんですよ、たぶん。
[2011/04/17 00:10] URL | かすが #- [ 編集 ]
いや、光源氏って本当に、唖然とするほど、頭がオカシイんじゃないかと思うくらい、そのぐらいなんですよ。私が彼の母親だったら、いつでも追い掛け回してお尻叩いていると思います。「あんた、いいかげんにしなさい、刺されるよ」って。絶望的な男性なんです(笑)

女性用のコミックがありますので(大和和紀?)読んでみてください。ネットカフェとかで。
[2011/04/19 07:55] URL | マツオカ #- [ 編集 ]
そんなにすごいんですか?ん~、自分が若いときなんてね、まあ、その。はい。ごめんなさい。読んでみます。amazonで探してみます。でも、オトコの子は結局・・・(長くなるので省略)
[2011/04/20 01:27] URL | かすが #- [ 編集 ]
先日の飲み会での続きになりそうでが、私は個人的には「男女の友情が成り立つ派」であります。でもこれは私に限ったことであって、通常は「普通は成り立たないだろう派」なんですね。

それで、こういったテーマは多分今後もずーーーーっと語り継がれ、賛成派と反対派がいると思います。

だから・・・結構年取ってからの方が純粋に友人として一緒に旅行とか行けるのかもしれないですね。

だけど、老人ホームで一人の男性をめぐって大喧嘩とかあるようなので、やはり永遠?
[2011/04/24 14:19] URL | マツオカ #- [ 編集 ]

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yossy

Author:yossy
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