
引用 P31
UCLAの演劇学科で行われた実験があります。被験者は、これまでの人生で起こった最も気がめいることについて一日中考え、それを科学者の前で演技しながら表現する、というものです。実験の間、被験者はスタニスラフスキー方式の練習をしました。これはおびえる場面であれば、おびえたものの記憶を詳細にたどり、実際におびえた感情を引き出しながら演じるというものです。
もう一方のグループには、幸せな記憶だけを思い出して演じてもらいました。その後2つのグループから数回採血し、免疫機能を継続的に調べたところ、楽しい記憶を思い出したグループの免疫細胞は数も多く、活発でした。それに対して、気がめいる記憶を思い出したグループは、免疫細胞の数が著しく低下し、その活動性も低くなり、感染症にかかりやすい状態になっていたのです。
「悲しい」「苦しい」「つらい」ことをイメージするだけで、わずか1日で免疫力が低下するという身体の変化があったのです。
以前、人間ドッグの胃カメラで、胃壁に出血の跡があり、先生に「ここ最近、大きなストレスがありましたか?」と聞かれ、「この胃カメラ検査です」と言ったら、苦笑いされました。
「胃カメラ嫌だなぁ」という気持ちだけで、出血するのです。人間の身体はとても繊細でデリケートです。
逆に嬉しいこと、幸せなことを思うだけで免疫が高まるのなら、夜寝る時には、常に良い記憶を取り出して、楽しみながら眠ることが健康への第一歩ですね。
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