
引用 P166
あなたが仕事を探しているとする。その場合、人材募集の広告はどんなに小さくても自然に目がいくのではないか。つまり興味を持っている場合は、小さな広告でも必ず見るのである。モノを販売する場合も同じである。
不況の時代には、広告で商品を販売するのは難しい。そもそも小さなスペースで、商品を販売することなど、不可能である。だから販売は潔くあきらめる。
そして興味のある人を募集する広告にする。広告の目的は、見込客のリストを集めるだけ。こう割り切ると、何も大きな広告スペースはいらない。
例えば、旅行会社が広告を出すとする。通常、旅行会社の広告は、行き先と価格を全面に打ち出す。例えば、「秋の北海道、2泊3日グルメの旅 7万4800円~」となる。この場合、行き先はごまんとあるから、すべてのツアーを紹介するには、大きな広告スペースが必要となる。
その代わりに、「旅行好きのあなたも知らない7つの快適スポット」という案内を、無料で差し上げることを宣伝したらどうだろう。(中略)
この目的は何か。旅行好きの人を集めることである。一番安い旅行パッケージを選ぶために、広告を比較検討している人を集めるのではない。一番安いパッケージを選ぶような人を集めていては、いつになっても利益は出ない。他社がちょっとでも安いツアーを案内すれば、ライバルに流れるからだ。
そういう浮気なお客は利益が出ないから、ライバル会社に任せておこう。
なんか、10年前ですよ。今になったら当たり前(でも大多数の会社はできてないですよね)なことでも、これってホントに衝撃的なマーケティングだったんだろうなぁ。
営業って、真剣にお客様のことを考えて考えて考えて、そういうものなんだろうなぁ。
この後、フリーとかシェアという概念が出てきて・・・・。
今は、フリーって当たり前になっています。で、ビジネスの仕組みが変わってきています。グーグルは社是?で「邪悪になるな」ってありましたけど、facebookが邪悪すぎて(笑)、邪悪にならざるを得ない。LINEというスマホ同士の通話が無料になるアプリもこちらのアドレス帳データ取りまくりみたいです。
そしてFacebookにいたっては、利用者は「顧客」ではなく「商品」です。これはグーグルもツイッターもLINEも無料のブログも何もかも、同じです。私たちはお客様ではないのです。無料ではなく自分の情報を提供して無料で使わせてもらっている。企業はフリーで価値のあるものを提供して人を集め、そのデータや情報を他の企業に販売する、新しいスタイル。
でも便利だから使っちゃうんだよね~。
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この本の評価:★★★★★ オススメの理由:1998年に書かれたとは思えない、濃い内容で。読む価値はかなりあります。最近の2022-これから10年、活躍できる人の条件も最高です。 オススメの対象者:マーケティングに関心がある方・お仕事をされている方 |
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